2006.3.1

 
 
「環境と健康」
Vol.18 No.6 December 2005 目次
 
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タイトル
筆者
Editorial スローライフ、スローフード、スローサイエンスの勧め
小川  侃
397
Topics 全体論的評価法検討プロジェクト:総括

評価法を評価するという目的で、文系、理系の混合したグループで全体論的(ホーリスティック)評価法の研究をはじめた。既に本誌「環境と健康」にTopicsとして掲載した「こころの癒し」「水のおいしさ」「風景の美しさ」「統合医学の現状」「免疫力とは何だろう?」について順次お話を聞きし議論を深めた。その総合討論の総括である。

菅原 努・
竹下 賢
400
  〈癒し〉のメカニズムと水 第3部

癒しと全体性との触れ合いを通して、思い思いに語られ議論されつつ、医療のあるべき姿が浮き彫りにされるプロセスは貴重である。水を含めた自然がこのように医療に関係していたのかと驚かされる。「癒しと水:第1部と第2部」は著者の講演の部分であったが、第3部はディスカッションである。
中井 吉英
407
 

米国での統合医療の現状 第2部

近代西洋医学とCAMをバランス良く統合するには、各自に合ったオーダーメード医療として個別性を重視して心(mind)と身体(body)と霊性(spirit)をまるごと診るホリスティックな視点が重要で、それを支えるエビデンスとして心身医学や行動医学が現時点では有用である。さらに症状や病気は、各自の人生の物語り(ナラティブ)という視点から、自己実現に向けての気づきを得ることができる大切な機会であるという見方も必要である。

竹林 直紀
425
いのちの科学プロジェクトシリーズ

テーマ:文理融合の科学をめざして
(4) チンパンジーの食生活

なぜチンパンジーを研究するのかというと、ヒトはチンパンジー属と「最後の」共通祖先を持っていたからです。つまり、600万年前頃までは、チンパンジーとピグミーチンパンジーとヒトは同じ動物だったのです。ですから、彼らの間の共通の行動の多くは、非常に古くからヒトが持っていた性質であることになります。

西田 利貞
443
 

(5) なぜいま全人的医療が必要か

21世紀の医学と医療の最重要のテーマは西洋の視点と東洋の視点の統合にある。現在の医療の矛盾は二つの視点が乖離しているところに矛盾の原因がある。この矛盾をいかに克服するか。その点において、ただ名前だけが先走りしている全人的医療(学)を明確にする時期にきている。とくに全人的医療学に相応しい研究方法の確立は急務である。全人的医療学に対する著者の意気込みが素晴らしい。

中井 吉英
461
Books 井村裕夫著  
 21世紀を支える科学と教育
 
398
  大串隆之著 
 生物多様性科学のすすめ―生態学からのアプローチ
 
460
Random Scope 日本における若者の殺人率は?  
424
fMRIでテロリストを見つけられる?  
475
NPOのページ 初年度の活動と次年度への期待  
476
おしらせ 第2回いのちの科学フォーラム  
479
第3回いのちの科学フォーラム  
481
編集後記    
483
総合目次    
484
投稿規定    
488
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