2001.4.3
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4. 私の奇病:自称自己中毒症 |
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この三月の第二週は本当に忙しい一週間でした。原因は私の日程の管理が悪く同じ日に二重、三重の約束をしてしまったからなのですが。それも三月になって目の前の大きなカレンダーに出張の予定を書き込む段階になって16、17日に幾つか予定が重なっていることに初めて気が付いたのです。この日は名古屋で年に一度の「太陽紫外線防御研究委員会」のシンポジュウムと公開セミナーがあることになっていて、かねてから名古屋に泊まって出席する心算でいたのですが、それを手帳に書き込むのを忘れて、他の約束をしてしまったのです。 週の初めの12、13日は東京で放射線疫学のシンポジュウムが12日は原子力安全研究協会主催、13日は放射線影響協会主催であり、前者では私は講演と座長を、後者では総合討論の座長をせねばなりませんでした。14日は午前オフィスに出て、午後は大阪へ研究の打ち合わせに行きました。15日(木)は、やっと一日オフィスに座って仕事が出来ました。さて16日(金)からは大変でした。朝から京都、名古屋、最後に大阪でそれぞれ会議があり、翌17日(土)も名古屋と大阪でした。その間の移動もこの際運動を兼ねてと出来るだけ急ぎ足で歩きました。 さて問題は日曜の朝です。一応いつものように起きて朝食を済ませましたが、いつものリクライニング椅子に座っても本でも読もうと思うのですが、何をする気力も出ず、そのうちに段々と身体が痛く、寒気もしてくるので、とうとう寝室に戻って寝床に潜りこみました。手足の先が冷たく少し熱もあるようで、食欲もなくそのまま夕方まで寝てしまいました。その時気が付いたのです。これは例の自己中毒症で、軽いショック状態ではないかと。その意味は身体の筋肉を酷使したときに、その一部が壊れて血中を巡りそれが刺激になって熱が出るというのが私の解釈です。今度は月曜の昼頃まで休んで症状は収まりましたが、実は同じようなことが何年か前にインドに旅行したときに起こったのです。2日間車にガタガタと揺られて遠くへ旅行に出ました。翌日の午前の講演をするところまでは、いつものように出来たのですが、午後になると急に声が出なくなり、そのうちに寒気がして熱が出てきました。こうして3日程寝込んでしまい、ようやく帰りの飛行機に乗る頃に元にもどりました。この時にも今度も私は過労による病気でと言うのですが、熱がでて声がかれるので、これは風邪ですねと決めつけられました。風邪と普通言うのはウイルスによるので、自分ではそれではないと頑張っているのですが、と言って私の自己中毒説が認められるわけではありません。 それにしても日頃足りない運動をこの際一気にと思って頑張ったのがとんだ結果になったということです。考えてみると今までにもこれに似たことは少なからずありました。万歩計をつけて歩け歩けをやって他人の腰痛を笑っていたら70歳の時にギックリ腰(椎間板ヘルニヤ)をやって動けなくなりました。魚と野菜を中心の食事を摂っているから心臓だけは大丈夫と思っていたのに、3年前に狭心症を起こし冠動脈が見事に詰まっているX線写真を見せられてこれが自分かと情けなくなりました。どうも人の身体は複雑でなかなか教科書どおりにはいかないようです。 今度もどうやら鍛え方の度が過ぎたようです。これからはもう少し慎重にやろうと思いますから他事ながらご休心下さい。この私の経験が他山の石として少しでもお役に立てば幸いです。
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