2005.9.1
「安全」のためのリスク学入門
著者 菅原 努
発行所 株式会社 昭和堂
2005年8月10日 初版第一刷発行
ISBN4-8122-0528-X C0036 ¥1,600+税
頁
目次
まえがき
第一章 今なぜ「リスク」なのか
診療被ばく報道をうのみにすべきか?
2
日常のどこにでもある「危険のタネ」
4
「ベネフィット(利益)」をなるべく大きくする
7
「リスク=危険」ではない?
8
「公害」から始まった日本の環境問題
10
止まってしまった汚染物質対策
12
放射線研究が「リスクの考え方」を産んだ
15
より良い社会を築くための「リスクの考え方」
18
第二章 放射線研究とリスクの歴史
「新しい光」X線の発見
22
X線の診療への応用
24
世界的な普及へ
27
明らかになってきた放射線利用の弊害
28
利用の国際的なルールづくりへ
31
放射線の単位を決める
34
防護の基準を作る
37
原爆開発がもたらした影響
39
遅れていた日本の放射線防護
41
「死の灰」の問題
43
遺伝的影響の問題
45
未来の危険をどう見積もるか
48
心配しすぎだった遺伝的影響
51
晩発がんの発生という問題
55
遺伝障害防止からがん防止へ
58
ゼロにはできない、野放しにもできない放射線
61
リスクを比べるという考え方
63
九〇年勧告での考え方
65
「傷害」から「リスク」へ
67
第三章 自然界にも存在しているリスク
自然環境の中にも放射線がある
72
「ホルミシス」という考え方
83
本当は「しきい値」がある?
85
紫外線の問題
87
紫外線とどう付き合うか
91
その他の有害物質とリスク
95
第四章 「リスク」という言葉をどうとらえるか
「リスク」という言葉はどう使われているか
98
BSE対策とリスク
101
「リスク分析」の意味するもの
103
全頭検査でもリスクはなくならない
106
診断被ばく報道の問題点を考える
108
雨の日に出かける? 出かけない?
111
妊娠時の被ばくへの誤解
114
X線検査では奇形児は生まれない
116
奪われた子どもたちの生命
117
医療被ばく改善への取組み
120
慎重にリスクとベネフィットを見極める
122
リスクは内視鏡検査の方が大きい
124
第五章 リスク受容に伴う問題点
リスク受容に伴う問題点
128
リスクは現れたものではなく、移り変わってきたもの
135
分母の問題(警察統計の問題)
139
分母を明確にした比較
144
いろいろな事項について考えてみると
151
調査の問題(総背番号制の是非)
155
マスコミ情報、どこまで信じる?
158
リスクを話し合う「場」の必要性
164
第六章 安全・安心とリスク
一般的な「安全・安心」の使われ方
170
「安全・安心」の意識改革
176
「安心・安全」をめぐる論説
180
第七章 リスク論への批判
確率の値を個人としてどう受け止めるか?
194
アナロジー(たとえ)を使う
197
リスク・トレードオフ
199
リスクとQOL
202
都市化にみるリスクの意味
205
リスク・アナリシスへの批判
208
おわりに
水面下を推定し、抑える
212
日本文化に合った「リスクの考え方」を
214
あとがき
217
参考文献
219
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