2000.9.1

 
 
「環境と健康」
Vol.13 No.4 August 2000 目次
 
タイトル
筆者
Editorial “われわれ日本人は”
私も含めて私達が何の気なしに使うこの言葉も、よく考えるといろいろと問題がある。ことに外国人はこれをどう受け取るか。
菅原  努
175
Topics がん治療におけるハイパーサーミアの意義
ハイパーサーミアは「電磁波による局所温熱療法」ということで健康保険でも認められているのに、がんについての啓蒙書ではしばしば無視されているし、臨床の現場でも十分認識されているとは言えない。そこで更めて有効性についての証拠を整理してみた。

松田 忠義
菅原  努
177
健康指標プロジェクトシリーズ 23 サイトカインの多面的生理活性の分子基盤
胸膜炎の患者さんの胸水の中にBリンパ球に働いて抗体産生を誘導する強い活性があることを見つけ、その活性物質が、ここでの話題のサイトカイン(インターロイキン-6)であったというところから話が始まる。
サイトカインは同じレセプターを介してもA細胞では増殖が、B細胞では分化が起こる。このなぞをIL-6を材料にときあかしていく。
平野 俊夫
182
  24 腸管上皮内リンパ球と腸管免疫
ヒトのからだで外界と接しているところは皮膚と呼吸器、消化器の粘膜とである。皮膚の面積は精々1〜2平方メートルだが、腸管の表面積はテニスコート一面分以上である。ここへやって来るいろいろの異物からどうしてからだを護るのか、それが腸管免疫の役目である。
石川 博通
202
  25 医療とユーモア
ホスピスで患者を診て世話をするのにユーモアがどれだけ役に立つか、ユーモアを生み出す為に川柳を活用すると、患者さんの緊張と不安とが見事にとけていく。そこから人間関係が回復し心の交わる医療が行える。ユーモアにほほえみながら医療のあり方を学んだ。
柏木 哲夫
211
環境・生活リスク シリーズ 医薬品は費用効果があるか?
アメリカで行われている医薬品の費用効果(健康度から調整された生存年の増加に要する費用)の例示。
 
224
Books 星野芳郎著
日米中三国史:技術と政治経済の55年史
 
226
  早石 修・井上昌次郎編
吉永良正構成
快眠の医学:「眠れない」の謎を解く
 
228
お知らせ 食品の機能性について考える京都健康フォーラム
 
229
Random Scope 悪い臭いと良い卵
 
181
  植物から薬を作る新しい方法  
227
投稿規定    
231
      

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