「環境と健康」 Vol.12 No.3 June
1999
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糖尿病の新しい薬? |
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アフリカのKinshasa(Zaireのコンゴ河に沿う首都)の近くの森林の奥深いところの低地に生えるかびが糖尿病への大きな福音になるかも知れない。スペインのマドリッドのメルク研究所の人達が永年にわたって収集した中にあった熱帯雨林かびPseudomassariaに抗糖尿病作用があることを同じメルクのRahway, New Jerseyの研究所のBei ZhangとDavid Mollerが見つけた。 今までインシュリンは注射によらねばならず、経口薬はいずれも間接的にインシュリンの分泌や作用を高めたりするものだけであった。この新しい薬L-783,281はインシュリン受容体に働いてインシュリンが作用したと同様の働きをし、しかも経口投与でインシュリン抵抗性のモデルマウスに有効なことが分かった。このことは最も多いII型(インシュリン非依存型)糖尿病の治療に経口で有効な可能性があり大きな希望が持てる。
Tom
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