平成16年健康指標プロジェクト講演会要旨 |
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第46回例会
(1月17日(土) 14:00〜17:00、京大会館102号室) |
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臨床研究の新しい見方 ー要素還元主義からシステム論的健康観へー |
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竹林直紀 (関西医科大学心療内科学講座) |
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患者中心医療やNarrative Based Medicine(NBM)に代表されるように、医療そのものの意味合いが見直されるようになってきた近年においては、治療効果のみをEBMの対象とするのではなく、患者の「満足度」といった極めて個別性の高い主観的な要因も評価指標となってくる。EBMの定義は、「入手可能な範囲で最も信頼できる根拠を把握したうえで、個々の患者に特有の臨床状況と患者の価値観を考慮した医療を行うための一連の行動指針」とされている。一般的にはこの定義の前半部分が強調される傾向があるが、臨床研究においては、特に後半部分への配慮が重要となるのであり、そのための新しいパラダイムに基づく方法論自体の研究が望まれる。 今回の講演では、このような臨床研究の新しい方法論を今後考えていく方向性として、人の健康と病と癒しの意味について、様々な医療モデルを提示しながら述べてみたい。
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