2001.2.14
 

 平成13年健康指標プロジェクト講演会要旨

第20回 (3月3日、13時〜17時、京大会館101)
生命を知る ‐臨床心理学から‐
今、「こころ」の健康、及び「からだ」の健康は
どうなっているのか?

山中康裕
(京都大学大学院教育学研究科臨床教育学専攻)
 

     

 時代は21世紀に入った。しかし、ここ10数年続いた「非人間的世紀末状況」は、一向に改まるどころか、益々、その度合いを増しているとの感触が拭えない。他方で、おそらく、2005年までには、約4万弱あるといわれる「ヒトゲノム」がすべて解明されようとしているのに、である。特に、ひとの「こころ」に関する異常事態は、まさに、とても心配な状況が、やはり徐々に進行していると言わざるをえない。

 すでに演者は、1999年7月号の「中央公論」誌その他で自らの意見を公表して以来、2000年の「精神療法」誌や、「児童心理」などの専門誌、一般 誌などで、とくに最近の少年事件などの頻発に関して述べてきているが、ここでも、若干それらを取り上げ、現代における、子供たち、ひいては、大人たちの、「こころ」におきている状況の変化について語るつもりである。

 また、一見それらとは全く視角が異なるかのように見えるけれども、「花粉症」の根源は、じつはスギやブタクサなどの花粉自体などにあるのではなく、もっと根源的な問題が伏在している可能性があり、それらについての演者の考えを述べてみたいと考えている。

 

 
 

 

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