2004.6.1
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菅 原 努
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13. 年寄りにとって自動車は? | ||||
それよりも問題は歩行者です。50歳位から急速に増えています。しかもこれは自動車に轢かれる方ですからたまりません。医学的にはこれは丁度平衡保持機能の年齢による衰えに一致します。片足をあげてズボンを履くときにふらふらしだしたら要注意です。はっきりと平衡機能を調べるには閉眼片足立ちをして何秒倒れずに済むかをみればよいのです。年を取るといろんな機能が衰えますが、それには個人差があります。そのなかで一番個人差の少ないのがこの平衡機能だと言われています。勿論年を取って注意力が散漫になったということもあるでしょうが、知らない間に平衡機能が衰えて思いがけないところで、ふらふらとする、というのが怖いのです。八十路のみなさんは十分に気をつけてください。 自動車を運転するときに自転車には十分に気をつけて大回りして避けるように指導されるようですが、杖を持った老人も要注意です。いつふらふらっと倒れ掛かるかもしれないのです。それにしても警察も運転の技術ばかり問題にしないで、年寄りの歩行者を守ることにもっと力をいれてもらいたいものです。
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