2001.2.13
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放射線を出す性質を持つものを「放射能がある」といいます。農業や園芸でひろく使われているカリ肥料には、放射能があります。それは、これに含まれているカリウム40というカリウムの仲間が、ベータ線と呼ばれる放射線を出しているからです。 つまり、放射能を持つカリ肥料は、放射線(ベータ線)を出し続けているということです。ですから、カリウム40はラジウムやウランなどと同じように、放射性物質と呼ばれています。 ひところにくらべて川の水がきれいになったせいか、各地でホタルの乱舞が見られ、人びとの目を楽しませるようになってきました。明滅するホタルのお尻から出るこの明るい光の正体は、放射線と同じ仲間の「光線」です。ホタルのお尻の発光現象は、化学反応によるものですが、放射能は、原子の内部が変化することによって、放射線が出る現象を指しています。 繰り返しますと、ホタルのお尻は光線を出す性質を持っていますが、これと同じように、カリ肥料やウランなどの放射性物質は、放射線を出す性質を持っていて、それを“放射能がある”というのです。お判りになりましたか? 放射性物質から、たくさんの放射線が出されている場合や、出される放射線のエネルギーが大きい場合に、“大きい放射能”あるいは“高い放射能”を持っているなどといいます。大地など、私たちが住んでいる環境の放射能は小さいので、健康におよぼす影響は無視することができます。
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