2000.5.8
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お断り:本シリーズの中止について
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この欄は初めにご紹介しましたようにイギリスに本拠のある世界がん研究基金World Cancer Research Fundがアメリカの米国がん研究機構American Institute for Cancer Researchと協力して1997年に発行した食餌、栄養とがんの予防:世界的展望Food, Nutrition and the Prevention of Cancer: a global perspectiveを中心に我が国の状況なども入れながら纏めてきたものです。ことにこの報告書での得られたデータと予防効果との関係についての評価の仕方が大変にユニークなので、特にその点に重点を置いて紹介してきました。このような紹介の仕方について了解と更なる支援を得たいものと考えてイギリスの研究基金の方に連絡をとっていました。何度かのやりとりの後最近先方の結論が送られてきました。期待に反しその結論は極めて冷ややかなもので、紹介するならばあくまで英国の基金に資料を直接に申し込むように記載することというものでした。これでは英文のものしか皆さんの手にはいりませんので、分かりやすく解説したいという私の意図を満足さすことが出来ません。 一方日本の学会では同じ基準を用いて日本では何処までデータが有るかという検討をしています。またこの基金が発行しているニュースによるとドイツでも同様にドイツでのデータを用いて見直した検討結果が発行されているようです。私はこれらに準じることを個人で試みてきたのですが、どうしても直接の抄録的なことが中心になりがちでした。これでは上述の研究基金の了解を得られそうにないので、中途半端になり申し訳ありませんが、ここで一応この連載を打ち切らせて頂きます。今後は構想を新たにがん予防の問題に取り組みたいと思います。重ねてご了承をお願いする次第です。 私達は別項で紹介しています健康指標プロジェクトの一部として最近がん予防からさらに広く生活習慣病一般の予防について我々なりの研究計画を作りつつあります。その中で得られた資料も加え新たなシリーズを構想するつもりですので、暫くお待ち下さい。
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