京都健康フォーラム2004講演要旨 平成17年3月5日(土) 13:00〜17:20 |
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テーマ:香りとこころ・香りとからだ
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京都健康フォーラム2004 「香りとこころ・かおりとからだ」への期待 |
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私の専門である画像医学、画像診断学では、臓器の局所の機能を画像化するポジトロンCT(PET)、機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)が行なわれ、臨床上の有用性が明らかになり、広く臨床利用が行なわれるようになっています。そしてまたPET、fMRIを用いて脳機能の解明の努力が払われています。 五感のPET、fMRIによる画像表示につきましては、視覚、聴覚、触覚は相当程度の成果があげられていますが、嗅覚、味覚は大変おくれているようです。嗅覚では、ある香りをにおわせて、15O標識水を投与して、脳の局所血流量の変動の測定により、前頭部の脳底に血流量の増加が認められ、その部に嗅覚中枢が存在すると云われています。 最近、脳機能の解明として、「脳を知る」、「脳を創る」、「脳を守る」、「脳を育む」の4つの方向にむけて文部科学省の特定領域研究「統合脳」が推進され、またNPO脳の世紀推進会議の活動などにおいて多くの手法を用いた広範囲な研究が展開されています。これらにより香りと嗅覚の関係の解明、更には五感の科学の発展が期待されます。
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