第69回「いのちの科学」例会 (終了)

(原則として非公開:連絡を頂ければオブザーバで参加できます)

日 時:2019年10月6日(土)14:00〜

場 所:(公財)体質研究会 会議室

14:00〜15:00  委員会
15:00〜17過ぎ  話題提供

話題提供者:高木由臣先生:奈良女子大学名誉教授

タイトル「いのち”の科学」

<要旨>

単細胞原核生物である“バクテリア”を餌に、単細胞真核生物である“ゾウリムシ”を飼い続けることにより、多細胞真核生物である“私”は、以下の事を学び知った。

?すべての生物は細胞から出来ている、? 細胞には原核細胞と真核細胞とがある、? 細胞は細胞からつくられる、? 細胞の継承法には無性生殖と有性生殖とがある、? 原核細胞でできた原核生物は無性生殖のみで生き続けるのに対し、真核細胞でできた真核生物は無性生殖が有性生殖で中断されながら“いのち”をつなぐ、? 原核細胞から真核細胞への“進化”(自然選択による変化を伴う継承)には約20億年を要した。にも拘わらず ? バクテリアがゾウリムシに食われることによって、目の前で原核細胞が真核細胞に変わりうる、? すべての“いのち”は繋がっている、等々である。

そして、? 細胞が“いのち”の場であること、?“いのち”の実体は、情報を担うDNAの複製”と、情報の実行であるタンパク質による代謝”であること、? 複製と代謝の仕組みがあらゆる細胞で基本的に共通であること、 ? 地球に登場した最初の細胞では、RNA・DNAの出現に先立ってタンパク質による代謝が先行したに違いないこと、等の認識に至った。

出席者:

高木先生、遠藤、奈倉、玉木、今西、鈴木、中村祐一、山岸、小川、篠山、内海 山室

客 員:小林

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