第61回「いのちの科学」例会 (終了)
(原則として非公開:連絡を頂ければオブザーバで参加できます)
日 時:2016年6月11日(土)14:00より
場 所:生産開発科学研究所の4階の(公財)体質研究会の会議室
●出席者 上田講師1+12:
小西(淳)、ルスターホルツ、小川、篠山、中井、小野、本庄、村田、山岸、内海、小林、岸田
委員会:14:00〜15:00
話題提供:15:00〜17:30
講 師:千里金蘭大学教授 上田 学
タイトル: 誰が教育の運営に責任を負うべきか
要 旨:教育は個人の成長発達に不可欠なだけでなく、豊かな人間関係や職業生活をおくるために重要であるとともに、社会のあり方にも影響を与えるものである。我々の周辺には多様な形式の教育が展開されているが、とくに耳目を引くのは学校教育であろう。学校教育は子どもたちの将来を左右する重要な役割を担っており、そのため関係者のみならず多くの人々の関心事になっていることは改めて言うまでもない。このような教育は全国的に実施されており、これを途切れなく維持していくためには巨額の経費と膨大な人材を必要としている。 教育の行く末は、単に個人に関わるだけでなく、社会の未来像にかかわる重要な問題であることから、その舵取りのあり方は大いに検討に値する。誰がその重責を担うのか、誰が教育の行く末を真剣に考えなければならないのか、この問いかけを真摯に受け止めることによって、教育の未来が展望できるのではないかと考えている。
略歴:上田 学(うえだ まなぶ)
1947 年生まれ。京都大学大学院博士課程単位修得退学。京都女子大学発達教育学部教授を経て現在、千里金蘭大学教授。博士(教育学)。専門は教育行政学、教育制度学。京都女子大学名誉教授。著書に「日本の近代教育とインド」(多賀出版)、「日本と英国の私立学校」(玉川大学出版部)、「日本の教育をどうデザインするか」(共編著、東信堂)など。
「環境と健康」30巻1号に掲載