2. 調査の概要 | |||
調査について:本調査においてはまず、1) 放射線および放射線以外の事象に関するデータの収集、2) リスク認知調査のための資料作成 を行い、この問題に対する我々の資料を積み上げる。その後に、3) 作成された資料を利用して、リスクに対する認識の異なる複数の集団(専門家集団、ジャーナリストなど)を対象としたリスク認知調査(アンケートおよびインタビュー)、4) 調査結果の分析(価値観の違いで差が出るか、差がある場合はどのようなものか、また、低線量放射線のリスク認知はどれくらいのものかを検討)、5) アンケート調査の結果をもとにした、分野毎の討論会(交流会)の開催、6) 以上の結果をまとめた上で、一般人を交えての討論会の開催、7) アンケート結果、討論会の結果を体質研ホームページに公開すると共に、本調査で得られた情報をもとに、放射線について市民の疑問に答え、放射線についての分かり易く説明した資料、パンフレットあるいは易しい解説書など、コミュニケーションの資料を作成しようとするものである。 |
2.1. 科学データの収集・検討 | |||
1) 高自然放射線地域の健康データの収集 | |||
2) 国内複数地域における環境放射線被ばくとその最新データ収集 | |||
3) 安全と安心に関する文献的検討 | |||
a.新聞など公開情報に基づく安心・安全の検討 新聞等におけるリスクに関する情報を対象とした調査を行い、「安心」「安全」に関する概念の検討を行う。また、関西電力美浜原発における蒸気爆発事故については、事故発生後の新聞記事についての検討を行う。 |
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4) リスク認知調査のための資料作成とデータベースシステムの詳細設計及び構築 | |||
a.新聞など公開情報に基づく安心・安全の検討 新聞等におけるリスクに関する情報を対象とした調査を行い、「安心」「安全」に関する概念の検討を行う。また、関西電力美浜原発における蒸気爆発事故については、事故発生後の新聞記事についての検討を行う。 |
2.2. リスク認知調査 | |||
1) アンケートおよびインタビュー項目の検討 | |||
ジャーナリスト、市民、専門家などを対象としたフリートークからの情報収集及びインタビューのための作業フローの作成とフリートーク開催のための検討作業を行った。また、フリートークインタビュー調査を実施し、その結果をもとに、リスク認知調査(アンケート、インタビュー等)の結果の定量化・定性化が容易となるアンケート項目・インタビュー項目の検討を行い、リスク認知調査実施のための調査要項を作成する。 | |||
2)調査の実施 | |||
a. 世界の高自然放射線地域住民を対象とした放射線に対する意識調査: b. 国内ラドン温泉入浴客を対象とした調査:国内ラドン温泉として三朝温泉の入浴客を対象に放射線に対する意識調査を実施。 c. いくつかの集団に対するリスク認知の意識調査:主婦、専門家、ジャーナリストを対象にしたエキスパートモデルによる面接調査 |
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