放射線はどんなに微量でも人体に悪影響を与えるのか?
低線量放射線の人体リスクを評価するには、低線量放射線の生体影響の実態を知ることが重要です。
(財)体質研究会では、1991年以来、中国・陽江をはじめ、世界の高自然放射線地域に何世代にもわたって住み続けている人々を対象に、被ばく線量、染色体異常、および死因に関する疫学調査を行っています。
一方、放射線に対する一般公衆の反応として、同じ放射線に対して、人々はある時にはそれを受け入れ、ある時には拒否するということがしばしば見られます。どのような要因によって安心に向かうか、不安を解消して安心を得るための対応には対象のもつリスク認知を十分に理解することが必要です。そこで、放射線という言葉をキーワードにリスクという言葉の使われ方を検討し、正しいリスクを伝えるための問題点の解明を進めています。
ここには、我々が行っている高自然放射線地域住民の健康調査結果とこれをもとにしたリスク認知についての調査の結果を紹介します。
1 高自然放射線地域研究
2 原子力安全基盤研究
−リスク認知とリスクを規定する要因に関する調査−
3 ファクトデータベース(研究者専用データベース)
4 関連情報(参考資料、用語集、リンク集など)